日本短角種
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これまで使用してきました「山形村短角牛」のラベルシールに肉質定義の表記が加わりました。
説明情報をご覧のうえ、ご購入の際の目安にしてください。
親から子へ、人と人を繋いでいく肥育という仕事
山形村短角牛肥育部会の活動拠点です。わたしたちはこの地の自然風土の恩恵を受けながら、在来種である南部牛とショートホーン(英国産)をルーツに持つ日本短角種(日本短角和牛)を育てています。わたしたちの活動は肉牛としての山形村短角牛を消費者のみなさんにお届けすることですが、その先にあるのは、この地域で受け継がれてきた伝統や人と人との繋がりを伝えていきたいという思いです。そしていつか、日本各地で育まれてきた仕事とそれに関わる人たち、そして、消費者の皆さんたちのすべてが良い方向に向かっていけるようにと願っています。
人がつなぐ山形村短角牛の肥育
わたしたちは先祖代々、北上高地の風土を生かしながら牛とともに暮らしてきました。いかに優れた牛を育てていくか。長い時間をかけて培われてきた知恵は、わたしたちへと受け継がれています。日本古来の在来種である「南部牛」という血統を受け継ぐ牛たちとともに、わたしたちも牛を育てるという伝統をつないでいます。
That’s 国産から新たな取り組みへ
わたしたちが牛を育てる際に大切にしていることのひとつが牛の健康です。それは最終的に消費者の皆さんへの健康にもつながっていくことです。自然からの恩恵を受けて暮らしている以上、また環境への配慮も欠かすことができません。そこで私たちは、国産飼料にこだわった「That’s国産」という飼育方法に取り組んできました。ここ数年は新たに様々な取り組みに着手しています。
夏山冬里、北上高地の季節を感じる牛です
短角牛の親子は初夏を迎えると標高500mから800mという高地に拓かれた放牧地に「山上げ」され、秋までの長い間、自然のなかで牧草を食べて暮らします。その間、わたしたちは健康状態を見守るだけで牛たちの世話をすることはありません。牛たちは自然の中で生きる力に目覚め、秋を迎える頃には見違えるほどのたくましさを身にまといます。
そして、秋が深まる頃に行われるのが、ひと夏を山ですごした牛たちを牛舎に迎える「山下げ」です。牛たちは飼い主とともに懐かしい牛舎に戻ってくると、また山に向かう初夏までのひと冬を里で過ごします。これが山形村短角牛の「夏山冬里」と呼ばれる、北上高地の風土の条件を生かした伝統的な飼育スタイルです。
南部牛から山形村短角牛へ
山形村短角牛のルーツは、旧南部藩領で主に荷役運搬に使用されていた「南部牛」です。明治になって、この南部牛にアメリカより持ち込まれたショートホーン種(英国産)を交配させ、肉用種として改良を重ねたのが現在の日本短角種(短角牛)です。昭和32年には日本固有の肉専用種として認定され、血統管理されながら今に至っています。